2025年6月2日
スコープ2排出量開示ガイダンス改訂版(Version 2.0)の公表
温室効果ガス(GHG)スコープ2研究会※は、企業やそのステークホルダーを対象に、2021年2月にスコープ2排出量開示ガイダンス~日本の事業者及びそのステークホルダーのための~Version 1.0を公表し、その後2021年7月にVersion1.1として改訂版を公表しました。今回その新しい改訂版(Version 2.0)を作成し、公表いたしました。
Version 1.0 及び1.1.では、スコープ2排出量について日本ではまだ望ましい算定方法のディファクトスタンダードが存在していなかったことから、事業者は、そのステークホルダーから適切に評価してもらうために、どのような方法を用いてスコープ2排出量を開示するのが望ましいかについて検討を行いました。
2025年3月にサステナビリティ基準委員会により「サステナビリティ開示テーマ別基準第2号 気候関連開示基準(以下「SSBJ気候基準」という)」が制定されました。 今後、プライム市場上場企業が中心となり、SSBJ気候基準に基づくスコープ2排出量の算定・開示を行い、また行いたいと思う事業者が多くなるのでないかと思われます。 従い、Version 2.0では、事業者が、ステークホルダーから適切に評価を受けるために、SSBJ気候基準に準拠したスコープ2排出量(ロケーション基準及びマーケット基準)を、どのような方法で測定し、開示するのが望ましいかを中心に検討を行っています。
スコープ2排出量開示ガイダンスVersion 2.0(PDF版)は、下記から入手できます。
<スコープ2排出量開示ガイダンスVersion 2.0 目次>
第1章 イントロダクション
第2章 スコープ2排出量の定義
第3章 ロケーション基準排出量及びマーケット基準排出量
第4章 ロケーション基準スコープ2排出量の算定方法の概要
第5章 マーケット基準スコープ2排出量の算定方法の概要
第6章 スコープ2排出量の測定・開示に関するSSBJ気候基準の要求事項
第7章 SSBJ気候基準に準拠したスコープ2排出量の算定方法について(1)ロケーション基準
第8章 SSBJ気候基準に準拠したスコープ2排出量の算定方法について(2)マーケット基準
第9章 コーポレートスタンダードに関する要求事項の例外規定について
第10章 終わりに
※:温室効果ガス(GHG)スコープ2研究会は、企業のスコープ2排出量開示制度について調査・研究を行っている私的研究会です。研究会がその調査・研究活動のなかで作成したGHGプロトコル・スコープ2ガイダンスの日本語訳は、GHGプロトコルのウエブサイトに掲載されています。
スコープ2排出量開示状況データ2021 (企業別)
各企業のスコープ2排出量開示状況を記載した「スコープ2排出量開示状況データ2021(企業別)」を下記に掲載します。
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